歌壇2020年9月号
¥ 900
特別作品30首
家郷はるかなり 岡野弘彦
巻頭作品20首
生くるとは 篠 弘
風の伯爵夫人 青木昭子
アマビエの海 川野里子
仔羊をパス 穂村 弘
特集 戦後七十五年、歌が問い続けるもの
戦争の魔力と闇 今『大東亜戦争歌集』を読む 総論 吉川宏志
読み継がれる戦争詠―終戦直後から平成にかけて
歴史と向き合う精神の軌跡 齋藤 史 寺島博子
B二九の美 近藤芳美 佐藤通雅
「記憶のリアリティ」という武器 竹山 広 島内景二
塚本邦雄の凄み 塚本邦雄 中津昌子
ひたむきな平和希求 岩田 正 大下一真
思想軸としての戦争体験 岡野弘彦 桑原正紀
いまだかしこを埋めず 橋本喜典 三枝浩樹
昭和30年以降生の戦争詠
〈戦争を知らない世代〉の戦争詠 奥田亡羊
競詠 終戦の年(昭和20年生)に生まれて
この家に 沖ななも
「原爆の図」再見 奥田陽子
玄界灘の秋 押切寛子
八月の陽 管野多美子
魯迅故居 久々湊盈子
狐火 小林幸子
優しわが母 杉谷睦生
冷感 日高堯子
天城 平野久美子
八月の赤色素麵 吉野節子
結社誌に載る戦争詠
「歌と観照」 五十嵐順子
「香蘭」 千々和久幸
「国民文学」 橋本千惠子
「心の花」 谷岡亜紀
「短歌人」 生沼義朗
「潮音」 木村雅子
「日本歌人」 仲つとむ
「覇王樹」 佐田公子
「ひのくに」 山野吾郎
「ポトナム」 髙島静子
「水甕」 春日いづみ
書評
加藤孝男著『与謝野晶子をつくった男』
近代短歌研究の手引書としても 松澤俊二
第十七回筑紫歌壇賞受賞第一作
コンビニ店主 名取あい子
シリーズ
平成に逝きし歌びとたち⑨春日井 建 黒瀬珂瀾
好評連載
蘇る短歌30 坂井修一
私の本棚、私の一冊21 久々湊盈子
画架に短筒9 塚本靑史
熟年歌人の歌192 橋本俊明
時評 和嶋勝利
作品評 さいかち真